一人暮らしを始める時や新たな住居にお引越しする時など、家具を揃える際にテレビボードを購入されると思います。
ネット通販や大型家具店で購入すると、安くても数万円はしますよね?
しかも自分が求めている条件がなく、どこか妥協して購入していませんか?
部屋のテレビを置く場所に合うサイズのテレビボードが欲しいから、ネット通販やお店で探してみよう。
あと使っていくのに困らないように、機能性も良かったらいいよね。
あれ?
なかなかちょうどいいサイズがないなぁ…
機能性もいまいちだし…
なかなか条件に合うものがないわね…
仕方ないから、今回はこれにしておきましょう。
人それぞれ求めるスタイルが違い、なかなか自分好みのテレビボードを見つけるのは困難です。
最終的にどこか妥協して購入していませんか?
そんな時にDIYで自分好みの形、必要な機能が詰め込まれたテレビボードを作れたらどうでしょう。
それができるのがDIYのメリットです。
この記事では、テレビボードの製作をご紹介します。
今回製作するのに、大きく分けてこの3つが作る上での条件でした。
- 低コスト
- 自分好みの使いやすい機能
- 無垢材で作りたい
このテレビボードを作った時は、まだDIYを始めて1年も経っていない頃。
そんなDIY初心者でも製作できた様子をご紹介していきますので、これからDIYを始める方やテレビボードを作ってみたい方はぜひ参考にしてみてください。
設計図作成
まずは設計図。
DIYを始めた初期の頃はなんとなくイメージして紙に書いていましたが、今はcaDIY3Dというソフトを使用して設計しています。
このソフトがあれば木取り図の自動作成でき、材料の長さや必要数の間違え防止、費用の見積もり、設計図が簡単にできます。
設計時と実際に使用した木材が違ったり、スライドレールなどといった部品はこの設計図に含まれていないので、見積りのリストはあくまで目安ですがトータル費用は同じくらいでした。
杉無垢ボード調達
低コストが目標ですから、出来るだけ安い木材を使いたい。
いろいろホームセンターを回ってみた結果、複数の板材を接合して一枚板を作るよりも、杉無垢ボードというのを使った方が安かったです。
サイズは、厚み24×幅910×長さ1820mm
これを2枚購入。
今回作るテレビ台のサイズが横幅が約1800㎜、奥行きが約400㎜で考えていたので、この杉無垢ボードをカットして使えば費用も安く、作業にかかる時間も短縮できます。
それにもう一つの条件であった無垢材でもあります。
(無垢といってもある意味集成材ではありますが…)
それぞれのサイズごとにカット
まずは杉無垢ボードを各サイズにカット。
杉無垢ボードの長さ1820㎜はカットせず、天板と底板はそのまま使うことにしました。
ホームセンターで天板と底板の幅はカットしてもらい、側板や中立、引き出しの化粧板は自分でカットしました。
ケーブル孔キャップとコンセント取り付け
今回はケーブル孔キャップと埋め込みコンセントを取り付けようと思っているので、加工していきます。
まずはケーブル孔キャップ。
穴からホコリが入ると思い、キャップをつけてホコリ対策します。
テレビやゲーム機、録画機などを接続するケーブルがあるので、天板と中立にも穴を開けます。
私の場合は、片刃フリーカッターを使って開けました。
これがなかなか危険。
むき出しの刃が高速回転で回るので、指でも当たれば簡単に切断しそうな勢いです。
かなり慎重に作業しました。
続いて、埋め込みコンセント。
スマホの充電やコタツの電源用に、テレビボードの外側にコンセントがあったら便利だと思い、側板に埋め込みコンセントを取り付けることにしました。
埋め込みコンセントの土台が埋まる穴を開け、コンセントをはめ込みます。
穴のあけ方としては、コンセントの大きさに合わせて両端にまずドリルで穴をあけ、穴の間をジグソーでカットしていくと簡単にできます。
面取りをして角を丸くする
そのままでは角が直角になっているので、ささくれもできやすく怪我の元です。
トリマーを使い、角を丸く仕上げていきます。
ボーズ面ビットをセットして、面取りしていきます。
背板を入れるための溝掘り
埃が入るのを防ぎたいので、背板をつけて対策をします。
ビスで固定するだけでも良かったのですが、見た目も気になるので溝を掘り背板を入れ込むことにしました。
耐久性としても背板を入れ込むことにより、強度が上がります。
背板には、シナベニヤ合板(5.5mm)を使います。
天板・底板・側板、それぞれにトリマーで溝を掘っていきます。
溝を掘るには、ストレートビット6mmを使用。
端から5mmほどの位置に、まっすぐ溝を作っていきます。
サンディング
続いて研磨していきます。
研磨することで、塗装の色むらを抑える効果があります。
サンダーを使い、「♯120→♯240→♯400」の順で研磨していきます。
完成度を求めるのであれば、♯400までかけた後に一度濡れたウエスで拭き上げます。
そうすると寝ていた毛羽が立つので、乾いた後に再度研磨することでより綺麗に仕上げることができます。
引き出しを作る
テレビ台の組み立て前に引き出しを先に作り、スライドレールも取り付けておきます。
スライドレールは取手をつけなくても引き出しを使えるように、プッシュ式にしました。
プッシュ式であれば最後押し込むことで入り引き出しが収まり、出す際は押し込むことで出てきます。
ここではスライドレールの取付方法を詳しく解説できていないので、詳しく知りたい方はこちらをチェックせいてみてください。
YouTubeでも公開しているので、動画で見たい方はリンク先も載せています。
引き出し側のスライドレレール取り付け
今回は引き出しの底板に10mmの板を使っているので、取付位置を少し上げないと引き出しの側板と底板の間にレールをとめるビスが入り込んでしまいます。
ここでは治具を使って、レールを取り付けていきます。
L型の板を作り、端にシナベニヤの切れ端を固定しています。
端に固定したシナベニヤ上にレールを載せることにより、引き出しの底から5mm上がった状態でレールを固定することができます。
平行もバッチリ出るので、簡単にレールを取り付けることができます。
棚側にスライドレール取り付け
棚側のスライドレールは、10mm上げて取り付けることにしました。
10mmの板をレールの下にセットして、レールを固定していきます。
組み立て
いよいよ組み立てです。
側板と中板をビスで固定したら溝を掘った箇所に背板を入れ、引き出しを差し込み、天板を固定します。
引き出しの化粧板固定
組み上がったら引き出しに化粧板をつけます。
厚さ2mm~3mmの物を、天板と化粧板上の間に挟み押さえつけます。
今回は3mmの端材を使いました。
この時に、化粧板裏に両面テープを貼っておくと作業がしやすいです。
押さえつけたまま引き出しを手前に引き、前板の裏から化粧板に向かってビスを打ち固定します。
これでテレビボードは完成です。
脚の取り付け
脚はつける予定ではなかったんですが、やはり掃除ができた方が良いかなとつけることにしました。
ロボット掃除機が通れるように、高さ150mmの脚を5本ほどホームセンターで買って、四隅と真ん中に固定していきます。
完成
蜜蝋ワックスを塗って完成です。
無垢材を使ったことで、自然で落ち着いた風合いになりました。
機能性としても引き出しをプッシュ式のスライドレールにしたことで見た目がシンプルで、コンセントでスマホの充電などもできます。
サイズや見た目、機能性も満足のいく仕上がりになりました。
まとめ
大型家具でなかなかDIYで作るのは難しいのではないかと思うかもしれませんが、作り方としてはシンプルです。
DIYに興味のある方はぜひチャレンジしてもらいたい家具の一つですが、いかがですか?
今回はスライドレールの取付や背板の溝掘りなど手間がかかっていますが、今後DIYしていくのにいい経験になりました。
またテレビボードを作る機会があれば、是非また作ってみたいですね。
それでは皆さま、ご安全に。
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