我が家の洗面台は新築時から使っているモノなんですが、使い始めて4年。
いろいろこの洗面台のミラーキャビネットに不満が出てきたので、DIYでつくって交換することにしました。
元々のミラーキャビネットのサイズにつくり、鏡も再利用しているので、参考にしてみてください。
YouTubeでも配信しています。
動画で観たい方は、こちらでどうぞ。
現状の不満点
一番不満に感じていることがコンセントの数。
このミラーキャビネットは、コンセントが3つ付いていますが
- ドライヤー
- シェーバー
- 電動歯ブラシ
- バリカン
これだけのものを洗面台で使いたいのに、コンセントが足りない。
他の場所に持っていき充電したりして、使い勝手が悪すぎな状況です。
他にも収納はある程度できるんですが、ちょっとギリギリなのでもうちょっと収納を増やしたい。
そして良くも悪くもない見た目。
私としては、もう少しオシャレな雰囲気にしたい。
これらの理由で、ミラーキャビネットを自作して交換することにしました。
材料
材料はこちら。
- 1×6(140×910×19mm) …2枚
- 1×4(89×1820×19mm) …3枚
- カフェ板(200×1000×30mm) …2枚
- シナ合板(900×900×4mm) …1枚
- 埋込コンセント …2つ
総額で約1,2000円ほどです。
私の場合、ミラーキャビネットの交換ついでにブラケットライトを設置したので別途出費がありましたが、キャビネットだけであればなかなか安い材料費で作れます。
ちなみにブラケットライトと電球は、こちらを選びAmazonで購入しました。
スイッチはつけずに、人感センサーで反応するようにしています。
設計する
分かりにくい設計図ですが、イメージを固めながら設計しました。
サイズは元々のミラーキャビネットと同じにして、さらにサイドに3段棚の収納をプラス。
組み立ては基本的に切り欠いて、はめ込むカタチにしていきます。
キャビネットの後ろにコンセントがあり、コードを収める空間も必要なので、背板は壁から47mmほど離してつけることにしました。
ミラーキャビネットの作り方
材料のカットと切り欠き加工
設計図を参考に、各材料をカットしていきます。
さきに、カット部分と切り欠き部分を罫書き。
今回は切り欠き加工が多いので、なかなか大変でした。
鉛筆で書いたりしますが、端の方は毛引きでおこなうとラクです。
まずは、必要なサイズに丸ノコでカットします。
次に、切り欠き部分に切り込みを入れていきます。
はめ込む時にガバガバになるといけないので、罫書き線の内側に切り込みを入れていきます。
そうすることで、切り欠きが狭い場合は調整できます。
切り込みを入れたら、ハンマーで叩いてノミで仕上げます。
- 天板と底板
-
間仕切り板用の1箇所(深さ10mm)
- 側板
-
天板、底板、棚板用の4箇所(深さ10mm)
- 間仕切り板
-
棚板用の2箇所(深さ5mm)
天板・底板と側板は溝の深さを10mm、間仕切り板は上の画像のように両面を切り欠くので、5mmの深さにしています。
仮組みして直角確認
キャビネットを仮組みして、直角につくれているか確認します。
ここで直角に作れていなかったら、きちんと組み上がらないうえに、扉をつけることもできません。
端から端までの長さを対角線に測り、同じ長さであれば大丈夫です。
今回は修正することなく、一発OKです。
背板のカット
背板は図面サイズより実寸で測って切りだしたかったので、仮組みしたキャビネットからサイズを出しました。
背板ははめ込むカタチで取り付けるので、溝にはまるサイズで切ります。
背板をはめ込むための溝加工
キャビネットの裏にコードを収めるスペースが必要なため、背板は後ろから47mmの位置に取り付けます。
背板をはめ込むための溝を、トリマーで掘っていきます。
溝の深さは、10mmにしました。
これで、切り欠きと溝加工ができました。
埋込コンセント用の穴あけ加工
コンセントの不足問題を解決するために、背板にコンセントを埋め込みます。
家具用の埋込コンセントで家のコンセントに差し込むだけの仕様になっているので、電気工事士の資格がなくてもコンセントを増設することができます。
背板をつけた状態で仮組みして、埋込コンセントをつける位置を確認します。
位置を決めたら、ジグソーの刃が入るようにドリルで穴あけ。
埋込コンセントのカタチに、ジグソーでカットしていきます。
穴あけ完了。
穴あけ加工が多少汚くても、埋込コンセントのフタで隠れるのでオッケーです。
背板の塗装と研磨
効果がどれほどあるか分かりませんが、湿気対策で背板を塗装しておきます。
枠組みは無着色でいくので、背板のカラーは今回ウォルナットにしました。
背板を3回重ね塗りする間の乾燥時間がもったいないので、各パーツを研磨しておきました。
そうこうしている間に、背板の塗装も完了。
組み立て
それでは、いよいよ組み立てです。
切り欠いた部分にボンドをつけて、固定していきます。
クランプも使ってしっかり固定します。
ここで溝にそって背板を差し込み、
底板を固定します。
重量物を載せないので最初はボンドだけで固定しようと思いましたが、不安になったのでビスも打つことにしました。
ビス頭がでないように、皿取りもしておきます。
次に間仕切り板を、切り欠き部分に差し込み、
各棚板も差し込み、クランプで固定します。
さらに、背板から棚板をビスで固定しておきます。
そして、今回のキャビネットは背板が内側に入っているので、このままでは家の壁に固定ができません。
キャビネットを壁に固定できるように、杉の1×4材を後ろに3本固定しました。
背板のシナ合板に、壁に固定するビスの位置に合わせて穴をあけておきます。
この穴を利用して、ドライバーを入れてビスを締めることが可能です。
これで組み立て完了です。
残るは、ミラーの取り付けのみ。
ミラーの取り付け
ミラーは再利用するので、元々ついていたミラーキャビネットから取り外していきます。
取り外したミラーを、組み立てたキャビネットに固定。
キャビネットは同じ寸法でつくっているので、ミラーの取り付け位置も同じ位置で固定しています。
マグネットキャッチも、元々ついていたモノを再利用。
10mmのドリルで穴をあけると、ピッタリはまりました。
埋込コンセント取り付け
埋込コンセントを固定していきます。
穴をあけた箇所にコンセントを差し込み、ビスで両サイドを固定します。
コンセントを固定したら、最後にフタをします。
フタをすると、穴あけ加工がきれいに隠れましたね。
裏からみると、こんな感じ。
枠の塗装
枠は着色をしたくなかったので、蜜蝋ワックスで塗装していきます。
今考えるとちょっと塗りにくかったので、ミラーを取り付ける前に塗っておけばよかったです…
蜜蝋は定期的に塗っていかないといけないので、メンテが苦手な方はウレタンニスなどを使うといいかもしれませんね。
自作ミラーキャビネットの完成
ミラーキャビネットが完成しました。
ビスを6箇所打って、壁に固定しています。
元々ついていたミラーキャビネットと比較した画像がこちら。
ブラケットライトも購入して、人感センサーの電球を使用。
近くに行くと自動で点灯するので、ライトを毎回つける手間がなくなりました。
さらに元々のミラーキャビネットにはなかった3段の棚を、右側に追加しています。
ミラーの開け閉めも問題なく、中の収納物も取り出しやすいです。
素材が「木」になったことで、ナチュラルでオシャレ雰囲気になりました。
まとめ
今回は、ミラーキャビネットのDIYをご紹介しました。
私は手間のかかる作り方をしましたが、簡単につくっても「木」を使うと雰囲気がすごく変わるので、自作のミラーキャビネットはおすすめのDIYです。
ぜひチャレンジしてみてください。
それでは皆さま、ご安全に。
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