お疲れ様です、ichiです。
今回は、最近購入したマキタのピンタッカー「PT353D」を紹介していきます。
主に仮止めで使うモノですが、それだけの使用用途にしてはちょっと高価な電動工具です。
そのため私自身ずっと購入を悩んでいましたが、実際に使ってみてすごく良かったのでご紹介することにしました。
固定したい箇所に「バスバス」打っていると気持ちよく、まるで自分が職人になったような勘違いもしたりします。
ピンタッカーは住宅の内装工事に使われることが多いですが、家具・小物製作などのDIYでもかなり便利なので、ぜひ最後までお付き合いください。
動画で観たい方は、こちらをご覧ください。
ピンタッカーとは?
ピンタッカーとは、ピン釘(ピンネイル)を打ち込むための工具です。
メーカーによっては、「ピンネイラ」や「ピン釘打機」とも呼ばれています。
前述のとおり住宅の内装工事に使われることが多く、巾木・回り縁・化粧材などを効率よく取り付けることができます。
ちなみにピンタッカーは、充電式とエア式があります。
よくコンプレッサーを使用したエア式を目にしますが、私の使い道としてはコンプレッサーがあると邪魔だったので、電動式のピンタッカーを選ぶことになりました。
ピンタッカーのメリット・デメリット
デメリットとしては、保持力はかなり低め。
そのためボンドは必須で、ボンドが固まるまでの仮止めとして使用します。
しかし、それ以上のメリットがあります。
ピン釘(ピンネイル)は、かなり細い釘で目立ちにくく、見た目をきれいに仕上げることができます。
釘頭のカラーもいくつかあるので、木材に合わせてカラーを使い分けることでさらに美しく仕上がります。
ピン釘(ピンネイル)ってどんなモノ?
ピンタッカーで使われるピン釘(ピンネイル)は、幅0.6mmで頭のない釘です。
打ち込んだ跡を見てもよく見ないと分からないので、キレイに仕上げることができます。
ピン釘の長さは、マキタ製で15mm〜35mm(他メーカーは12mm〜50mm)まであり、幅広く対応できます。
カラーも数種類あるので、材料の色に合わせて使い分けるとさらに目立たなくなります。
ピンタッカーはいろいろなメーカーから販売されているので、出来れば同じメーカーのピン釘(ピンネイル)を使用するのをおすすめします。
微妙にサイズが違い、性能低下や故障の原因になる可能性があるようです。
ピンネイルのセットは、▲の向きを打ち込み方向に向けて差し込みます。
ピンネイルをセットしたら、フタをしめてセット完了です。
ピンタッカーとフィニッシュネイラー(仕上釘打機)の違い
似たモノで「フィニッシュネイル(仕上げ釘)」がありますが、こちらは幅が約1mmで釘頭があります。
ピンネイルの倍くらいの太さで、頭があることで保持力を高める仕様。
そうです、違いはサイズや形状だけでなく保持力も違ってきます。
ピンネイルの釘頭がない形状と違い、フィニッシュネイルは釘頭があるぶん保持力が高いです。
しかし釘頭があるぶん、ピンネイルに比べて目立つことになるので一長一短。
フィニッシュネイラーの用途としてはピンタッカーとそれほど違いませんが、下地や窓・ドア枠などにも使われるようです。
ピンタッカーを使ってみる
ピンタッカーの基本的な使い方
難しい話はここまでにして、実際に使ってみましょう。
ピンタッカーは、「仮止め」が主な用途。
ボンドと併用して固定していくのが基本ですが、箱状のモノをつくる時にすごく便利です。
ビスで固定する場合、「材料同士をピッタリ合わせて下穴をあけてビスを打って…」と作業していきますが、材料をズラさずビスで固定してくのはなかなか面倒。
下穴をあける時、ビスを打つ時って材料がズレることが多いんですよね。
そこで出番なのが、ピンタッカーです。
ボンドをつけた材料同士をしっかり合わせて、ピンタッカーで気軽に「バスバス」打ったら終了です。
このようにビスで固定するのとは違い、ピンタッカーは正確に簡単に固定することができます。
もちろんボンドとピンネイルでの固定が不安な場合は、そこからビスを打つこともできます。
保持力を上げるには?
ピンネイルは保持力が弱いと説明しましたが、実際にどれほど弱いか試してみます。
ピンネイルをとりあえず普通に打ってみました。
固定した材料同士を引っ張ってみると、このように簡単に抜けてしまいます。
これは釘頭がないことで、簡単にすっぽ抜けてしまうので仕方のないことです。
そこで簡単に抜けないようにするには、どうしたらいいか?
ピンタッカーを少し傾けて、ピンネイルを斜めに打ち込みます。
「八の字」に打ち込むことで、真っ直ぐに打つより保持力はかなり上がります。
意外に扱いが難しいピンタッカー
貫通力の問題
簡単に打っていけばいいと思っていたピンタッカーですが、意外に難しいことが判明。
以前にアカシア集成材でスマホスタンドをつくった時に、ピンネイルが奥まで打ち込めないことがありました。
スギ材のような柔らかい木材であれば難なく打ち込むことができましたが、硬い木材は釘頭まで打ち込みにくいようです。
硬い材料は安定した状態で、強めに押さえつけながら打つ必要があります。
深さ調整をする機能がちゃんとありますが、必要であれば調整した方がいいみたいですね。
ピンネイルが飛び出す
ピンネイルを打ち込むと、材料の木目に流されて釘の先が曲がってしまうことがあります。
釘が細いことでこうなるんでしょうか?
いろいろ試した結果、ピンタッカーを打つ方向でかなり改善できるみたいです。
どうやら木目に対して垂直に打つと曲がりやすく、水平に打つと曲がりにくい傾向にあるようです。
さらに木目の向きにピン釘を打ち込むと、飛び出てしまいます。
木目の向きに逆らうように打つことで、飛び出ない対策になります。
ちなみにピンネイルを打つ方向や周辺には、手を置かないようにしておいた方がいいです。
ピンネイルが思わぬ方向に曲がったり貫通したりした際に、手に打ってしまう恐れがあるので注意しておきましょう。
マキタ ピンタッカー「PT353D」だけの長所
ピンタッカーを購入する時にいろいろ情報を集めていると、使用を繰り返すうちにドライバが摩耗してしまうとのこと。
ドライバとは釘をハンマーのように叩いて打ち込む部品で、その叩く部分が摩耗するようです。
交換時期が来るまで数千本という数を打つことになるので、すぐには交換するといったことはありませんが、そのドライバを交換するとなると通常はメーカーに依頼することになります。
しかも結構、費用もかかるらしい…
それがマキタのピンタッカー「PT353D」の場合、ドライバを簡単に交換することができます。
これができるのは、現状マキタだけ。
ここまで考えて設計しているマキタはさすがですね。
まとめ
充電式ピンタッカーは他メーカーに比べて、マキタが一番抜きん出ているといった印象です。
価格は高いですが性能や使い勝手が優れているので、持っているとかなり便利な電動工具と言えます。
気になっている方はぜひ購入を検討してみるといかがでしょうか?
それでは皆さま、ご安全に。
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