お疲れ様です、ichiです。
軽バンのエブリイは、広い車内スペースと実用性の高さから、商用車としてだけでなくキャンピングカーやDIYカスタムのベース車両としても人気があります。
しかし、標準の内装では収納が少なく、ドリンクホルダーや小物置きが足りないと感じることもあるのではないでしょうか?
そこで今回は、エブリイにぴったりフィットする 「自作コンソールボックス」 を製作し、その工程をご紹介します。
じつは、これまでにも何度かコンソールボックスを作ってきました。
関連記事はこちら。
純正のコンソールでは満足できない方や、市販品ではサイズやデザインが合わないと感じている方におすすめのDIYカスタムです。
過去作も含めて、ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをご覧ください。
現状のコンソールボックス


今使っているコンソールボックスはこちら。
これまでに何度か作り直してきたので、これはこれで使い勝手は良いです。
しかし、禁煙したことで灰皿やIQOS専用の穴が不要になったので、現在の使用目的には合っていません。
そこで今回は、元々ついている樹脂パーツを取り外し、足元からサイドブレーキまでを全て木材でつくり、一体式のコンソールボックスを作ることにしました。
完成イメージと設計
完成イメージ


今回製作するコンソールボックスの主な特徴は、以下の通りです。
- エブリイの設置箇所にピッタリフィット
- 収納スペースを増やし、車内をスッキリ整理
- ドリンクホルダーを追加して利便性アップ
- ウッド素材で温かみのあるデザイン
DIYだからこそできるメリットを活かして、作ってみたいと思います。
設計図の作成


まずは、エブリイのセンターコンソール部分のサイズを測り、それに合う設計図を作成します。
主な寸法の測定ポイントは、以下の通りです。
- 幅(運転席と助手席の間のスペース)
- 高さ(シフトノブやサイドブレーキの邪魔にならない高さ)
- 奥行き(運転席のスライドに干渉しない長さ)
設計は紙に手書きでもOKですが、精度を上げたい場合は CADソフト を使うのもおすすめです。
材料と工具の準備


今回のメインとなる材料は、アカシア集成材。
他にもいろいろな材料が必要なので、工具と合わせて紹介します。
• アカシア集成材(15mm厚)
• カフェ板 (アームレストに使用)
• ベニヤ板
• 蝶番
• 塗装材(蜜蝋ワックスなど)
私はアカシア集成材を材料にしましたが、どの木材を選んでも問題ありません。
柔らかい雰囲気にしたい場合は、スギやヒノキでもいいかもしれませんね。
• 丸ノコ
• ジグソー
• サンダー
• トリマー
• ドリルドライバー
• クランプ
• メジャー・差し金
• 毛引
• ノミ
• 金槌
主に使う工具や道具は、こんなところ。
全て持っていなくても製作可能ですが、あると便利な工具ばかりです。
樹脂パーツを取り外す


まずは、元々ついている樹脂パーツを外していきます。




取り外すのは簡単で、4つのクリップを外すだけです。
製作工程
作業の流れは動画で紹介しているので、ここでは簡単に説明していきます。


最初に、型取りをしていきます。
私は元々ついていた樹脂パーツや旧コンソールなどを使って型を取りましたが、ダンボールなどを利用して作る方法もあります。
型ができたら設置箇所に仮合わせして、サイズやカタチを確認します。


設計図をもとに、各パーツをカットします。ポイントは以下の通りです。
• 直線カットは 丸ノコ+ガイド を使うと正確に切れる
• 細かい調整が必要な部分は ジグソー を使う
• カット後は サンダーや紙やすりで角を丸める(手触りがよくなる)


カットした木材を仮組みして、サイズ感をチェックします。
• 実際に車内に置いてみる
• サイドブレーキの動作に干渉しないか確認
• ドリンクホルダーの位置が使いやすいかチェック
問題があればこの段階で修正します。


足元のコンソールからアームレストまでの一体式では、車への脱着ができないと分かったため、分割することに。
これなら見た目に違和感もなく、設置が容易になります。


天板と底板は、側板に埋め込むカタチで組み立てます。
丸ノコを使って切り込みを入れて、ノミで仕上げます。


天板に穴をあけていきます。
今回は、「ドリンク・小物・スマホ・ケーブル通し」用の穴をあけました。
片刃フリーカッターやボアビットを使って、穴をあけます。


木工用ボンドのみで組み立てます。
ボンドは適量にし、はみ出たらすぐ拭き取るようにします。


しばらくクランプで固定して、組み立て完了です。


アームレストは肘置き部分の天板を、蝶番で動かせるようにします。
収納したい場合は、この中にボックスをつくる必要があります。
今回は、中にあるサイドブレーキへアクセスできるようにするために蝶番をつけることにしました。
蝶番を埋め込むために、トリマーやノミを使って溝加工をします。


溝のサイズが合っていれば、蝶番がキッチリ収まります。


組み立てが完了したら、塗装と仕上げを行います。
私は、アカシア集成材と相性がいい「蜜蝋ワックス」を使いました。


センターコンソールとアームレストの完成です。
分かれていますが、合体して設置することになります。
実際に車に取り付けてみた!


コンソールボックスをエブリイに設置し、実際の使用感をチェックしました。


収納力がアップ、ドリンクホルダーが便利で快適です。


そして、ウッド素材がインテリアにマッチしておしゃれになりました。
サイズもピッタリで設置をする際には苦労しますが、まるで純正品のような仕上がりになりました。
取り付けも工具不要で簡単なので、気軽にDIYでチャレンジできるのが魅力です。
まとめ


今回のDIYで エブリイの収納力をアップ させることができました。
市販のコンソールボックスではサイズやデザインが合わないことがありますが、DIYなら自分好みの仕様にカスタマイズできるのが最大のメリットです。
DIY初心者の方でも 基本的な木工技術があれば製作可能なので、ぜひチャレンジしてみてください。
また、この記事の内容が参考になった方は、ぜひシェアやコメントをいただけると嬉しいです。
次回もエブリイのカスタムDIY をご紹介する予定なので、お楽しみに。
それでは皆さま、ご安全に。