エブリイで車中泊や休憩をしていると、バックドアを内側から開けたい時がありませんか?
ネット上では、その方法がいろいろ解説されていますが、穴あけ加工が前提で紹介されています。
私の方法であれば、完全に無加工というのは残念ながら無理でしたが、「穴あけ加工なし」「見た目もオシャレ」にすることができます。
その状態がこちら。
穴あけなしで、取手やチョークワイヤーを取り付けたDIYです。
参考になると思うので、ぜひ最後までお付き合いください。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをどうぞ。
バックドアの型取り
今回は12mm厚の集成材を、元々ついているパネルの上に固定します。
そこで、まずは元々ついているバックドアのパネルを型取りします。
パネルはクリップで固定してあるだけなので、マイナスドライバーで真ん中部分をコネって引き出し、クリップを抜き取ります。
集成材の上にパネルを置き、型取り。
パネル全体ではなく、下側部分は残してアールに加工していきます。
穴の部分も忘れず書き写します。
型取りしたパネル材料のカットと穴あけ
最初に型取りした横幅を、丸ノコで直線にカットします。
次に型取りどおりに、ジグソーでカットしていきます。
そして、クリップが通る穴部分を穴あけ。
これで、パネルの下準備は完了です。
パネルのアール部分を整える
荒い番手で、アール部分を研磨しておきます。
カタチを整える程度で、仕上げの研磨は後で行います。
チョークワイヤー取付材料のカットと穴あけ
今回、チョークワイヤーを使ってドアを開け閉めします。
そこでチョークワイヤーを木材に収めて、パネルに固定する作戦。
余ってたヒノキの2×4材を使います。
チョークワイヤーが収まるサイズでカット。
中心をだして、チョークワイヤー本体サイズが20mmほどだったので、21mmのドリルで穴あけ。
次にフタとなる部分を、ベニヤで作成。
先ほどカット・穴あけした材料を使って型取り。
フタとなるこの部分は、10mmのドリルで穴あけします。
面取り加工と仕上げ研磨
トリマーにボーズ面ビットをセットして、面取りします。
サンダーで仕上げのサイディング。
塗装はしないので、これでパネルの完成です。
チョークワイヤー部分を組み立てる
パネルが完成したら、チョークワイヤーを組み立てていきます。
まずフタをチョークワイヤーに通します。
チョークワイヤーについていたナットをフタの次に入れ、フタをはさみ込むカタチで締めます。
そして本体収納部分となる材料を本体に入れ
フタと収納部分にボンドをつけて、クランプで固定して出来上がり。
パネル組み立て
パネルにチョークワイヤーと取手を取り付けます。
チョークワイヤーを、パネル裏からビスで固定。
取手はダイソーのものを使います。
下穴をあけて、裏からボルトで固定。
これをあとは、エブリイに取り付けていきます。
バックドアを内側から開ける加工
それでは、ワイヤーを使って細工していきます。
ラッチ部分にカバーがあるので手前に引っこ抜いて外しますが、けっこう固いです。
そして、今回仕込むワイヤーの仕組みとしては
チョークを引くとワイヤーが縮み、
チョークを戻すと、ワイヤーが伸びます。
この仕組みを使って、ドアを開け閉めします。
つづいて、ワイヤー取り付け。
まず、ワイヤー先端が小さすぎるので、結束バンドで引っ掛かりを大きくします。
そしてチョークワイヤーを結びつけるために、ラッチ部分にも結束バンドで輪っかを作ります。
輪っかにチョークワイヤーを引っ掛けたら、結束バンドでケーブル同士を固定。
内側からバックドアが開くことを確認したら、最初に外したカバーを取り付けます。
バックドアパネル取り付け
無加工で取り付けできないか、かなり考えましたが断念して、ハンドナッターでナットを取り付けることにしました。
クリップの穴を、5箇所利用します。
穴の径が7mmほどだったので、M5のブラインドナットを使用。
このセンターの2つの穴も使うつもりでしたが、ブラインドナットが入らなかったので諦めることにしました。
ナットを入れなかった穴を使って、元々エブリイについていたパネルを固定。
残りの穴は、M5のボルトで自作パネルを固定します。
完成
バックドアのインパネと、チョークワイヤーによる内側から開く細工の完成です。
(なんか顔に見える…)
センターの穴2つはボルト固定できなかったので、穴があいているだけの仕上がりになりました。
そのままだと穴が目立つだけなので、鬼目ナットでも仕込んで何かに利用するのもいいですね。
実際に使ってみます。
チョークを上に引っ張ると、
バックドアをあけることができます。
取手があるので、しめるのも簡単です。
まとめ
今回はバックドアにパネルを取り付け、穴あけなしでバックドアを内側から開けることができるDIYのご紹介でした。
穴をあけて取手やチョークを取り付ける情報はよく目にしますが、大きな加工をせずに取り付けできるように製作してみました。
ブラインドナットを仕込んだので、完全に無加工での取付はできませんでしたが、最小限の加工で出来たのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
それでは皆さま、ご安全に。
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