コタツやテーブルは普段の生活で一番よく使う家具の一つではないでしょうか。
今回は以前につくったコタツの天板を再塗装することにしました。
コタツをつくった記事はこちら。
コタツを作ったのが3ヶ月ほど前ですが、天板の撥水性が若干弱まり、傷も少し増えてきたので蜜蝋ワックスでメンテナンスします。
蜜蝋で塗装するメリットはいろいろあります。
- 素材本来の魅力を味わえる
- 体・環境に優しい
- ちょっとした傷ならメンテナンス可
- ムラができにくいため初心者でも簡単
メンテナンスフリーを求めるのであれば、表面をコーティングするウレタン塗装が最適なのですが、この天板は無垢材。
せっかくの木の質感を楽しめなくなります。
というわけで、今回も前回と同様に蜜蝋ワックスを使って塗装していきます。
蜜蝋ワックスを塗るメリット
先に蜜蝋ワックスを塗ることでどんな効果があるかご説明します。
無垢材は液体(水やジュースなど)が染み込みやすいですよね。
木材は液体を吸収してしまうので、放置してしまうとシミになったりします。
それを防ぐのが蜜蝋ワックス。
蜜蝋ワックスを塗ることで、木の内部に塗料が浸透します。
表面に膜を張ることなく浸透していくので、木の質感を保ち、調湿機能を妨げません。
ウレタン塗装は耐水性や耐摩耗性が優れていますが、表面に膜をつくり蓋をしてしまうため、木の質感や調湿機能をふさぐことになります。
蜜蝋ワックスでも定期的に塗ることで、撥水効果を長持ちさせ、木材を保護してくれます。
※蜜蝋ワックスは無垢材にしか使用できないので、コーディングされた材料には塗らないようにしてくださいね。
天板のサンディング(ヤスリがけ)
塗装の仕上がり具合は、下地の処理で決まります。
再塗装の場合は、塗装面をサンドペーパーで磨いておく事がポイントです。
ほかにも天板の表面に小さな傷がいくつかあったので、研磨することで消していきたいと思います。
この天板は杉の無垢材で、蜜蝋ワックスを塗ると淡い色になるのですが、色合いからしてもワックスが取れちゃってる感じしますね。
サンダーで表面や端など、オービタルサンダーで全体を研磨していきます。
最初は粗目から始めていき、だんだんと目を細かくしていきます。
今回は♯120 → ♯240 → ♯400でかけていきました。
♯400までかけた後に、一回水拭きしてもう一度♯400をかけると、さらにツルツルになります。
研磨をかけ終わった後の状態です。
ワックスがとれ、深い傷は残りますが浅い傷はなく、綺麗になりました。
これで研磨作業は完了です。
※研磨した後は木の粉が残っているので乾拭きも忘れずに。
蜜蝋ワックスで塗装
蜜蝋ワックスで塗装していきます。
蜜蝋ワックスの使い方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
布きれを使ってもいいですが、キッチン用のスポンジを使って塗っていきます。
意外にスポンジの方が塗りやすかったりします。
100均のスポンジで十分ですが、写真のスポンジのようなネットに覆われたタイプがいいですよ。
途中経過です。
手前は蜜蝋を塗った部分で、奥が未塗装部分です。
ハッキリ境目が分かりますが、塗った部分はかなり淡い色になっていますよね。
木口や木端の側面も塗っていきます。
全体を塗ったら30分ほど放置して、乾いた布で乾拭きします。
これで塗装も完了です。
まとめ
今回は蜜蝋を使った天板のメンテナンス方法をお話してきました。
どうですか?
けっこう簡単な作業ではないですか?
作業時間も全て含めて1時間ほどだと思います。
ちょっとした空いた時間でもメンテナンスができるので、メンテナンスフリーなウレタン塗装もいいですが、蜜蝋ワックスはとてもお勧めです。
この記事を参考に「蜜蝋ワックスを使ってみようかな」と思っていただければ幸いです。
それでは皆さま、ご安全に。
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