お疲れ様です、ichiです。
今回は、木材を使って「まな板」を作っていきます。
YouTubeの方で視聴者様から「まな板を作ってほしい」とコメントがあったので、チャレンジしてみることにしました。
そして、今回のまな板の製作には、『鉋(カンナ)』を使います。
カンナで仕上げることで撥水効果が高まり、汚れや傷が気になりだしたら再び削ることもできます。
それでは作っていきしょう。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをご覧ください。
まな板の作り方
まな板は、削って仕上げるだけのシンプルな作り方。
しかし研磨で仕上げるなら簡単ですが、今回はカンナで仕上げるので難易度は高いです。
研磨で仕上げるとどうしても水を吸ってしまいますが、カンナをかけると水を弾く効果があります。
材料
材料は、ヒノキの板材を使います。
サイズは、長さ450mm×幅250mm×厚さ35mm。
ヒノキを選んだ理由としては、水に強く汚れが染み込みにくいからです。
長年使おうと思ったら、やはり材料から選ばないといけません。
まな板に使うのであれば「柾目」の方がいいんですが、「板目」で幅はぎされた木材になります。
「柾目」「板目」は、上の画像のような木目の種類です。
このサイズで一枚板、さらには柾目は手に入りくいので妥協しました。
しかし、節もなく接ぎ合わせもきれいな状態です。
これで価格が3820円だったので、なかなか安価なのではないでしょうか。
ちなみにホームセンターでは手に入らないので、ネット通販の「マルトクショップ」というお店で購入しました。
納期に1か月近くと時間がかかりましたが、きれいな商品で満足です。
裏面(木裏)を削る
まずは、まな板の裏面となる木裏からカンナで削っていきます。
全体をカンナ掛けしますが、木裏は真ん中を凹ますように削ります。
木材はどうしても反りや変形してしまうもの。
木裏は真ん中が膨らむカタチで反っていくので、最初から真ん中を凹まして対策するというわけです。
ただ一枚板ならこれで対策できますが、今回の板材は2枚の板材を接ぎ合わせたモノ。
果たしてこの対策でいいものなのか不明ですが、とりあえずやってみて様子を見ます。
全体をカンナ掛け。
あとは、両端より多めに真ん中を削っていきます。
このように真ん中か浮いて、両端が接地している状態になりました。
もっと削った方がいいのかもしれませんが、これで様子見にします。
表面(木表)を削る
次は、まな板の表面となる木表をカンナ掛けします。
まな板として使う面は、この木表側になります。
木表は真ん中が凹むように反っていくので、両端が丸くなるように削ります。
木裏と反対で、真ん中を膨らますように仕上げることになりますね。
両端を丸くするように、真ん中より多めに削っていきます。
削ってみると、それなりのカタチになりました。
木端を削る
続いて、木端(サイドの切り端)をカンナで削っていきます。
木端もカンナで削っておくと水を吸いにくくなるので、カンナ仕上げがおすすめです。
表面に比べてここは削りやすく、わりと簡単にできました。
必要な長さにカットする
450mmある板材ですが、まな板として使うには400mmにしたいのでカットしていきます。
丸ノコを使って、直線に切ります。
曲線で切って取手を作ったりもできますが、そうなるとカンナがかけれず研磨するしかないので、私はシンプルに真四角で作ることにしました。
面取りをする
カットできたら、カンナで面を取ります。
表裏の端の面取りをして
4つの角も面取りしておきます。
このあと木口を削っていきますが、さきに木口を削ってしまうと角が欠けてしまうので、まずは面取りをしておきましょう。
木口を削る
最後に、木口もカンナをかけます。
木口とは材木を横切りにした面ですね。
木口も順目に沿って削っていきます。
刃はほとんど出ていない状態で使い、よく切れる刃を使います。
まな板の出来上がり
これでまな板の完成です。
初めて作ったわりには、上手くできた気がします。
これなら水を弾いてくれそうです。
まな板用のスタンドをつくる
まな板をそのまま置くわけにはいかないので、専用のスタンドも作っていきます。
材料
使うのは家にあった端材で、スギとヒノキの幅100mmの板材。
ヒノキを底板にして、スギはまな板を立てかける部分に使います。
丸ノコでカット
各材料をカットします。
長さは底板が160mm、立てかける部分の板材は130mmにしました。
サンダーで研磨
スタンドは、サンダーで簡単に研磨して仕上げます。
まな板は常に水と汚れがつきますが、スタンドはまな板の水気がなくなって立てかけるので、研磨で済ますことにしました。
組み立て
組み立ては、底板と立てかける部分を固定するだけ。
底板側からビスで固定します。
下穴と皿取り加工もしておきました。
蜜蝋ワックスで塗装
最後に、蜜蝋ワックスを塗っておきます。
水気をきって立てかけますが、念のため防水の対策をしておきました。
スタンドの完成
かなり簡単に作りましたが、シンプルなまな板にはちょうどいいカタチです。
これだけ大きいまな板もしっかり支えてくれるので、役割は十分に果たしてくれそう。
この全てが無垢材でつくられた雰囲気がたまりません。
すごく落ち着いた印象で、優しい感じに受け取れます。
まとめ
今回は、まな板の作り方を紹介してきました。
カンナで仕上げるのは、正直とても難しく大変でしたが、いい経験になりました。
まな板をこれから作ろうと思っている方の参考になると嬉しいです。
それでは皆さま、ご安全に。
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