前回に続き、車中泊できるキャンピングカーを目指すため、エブリイの床を作っていきます。
今回は土台に載せる床板の製作ですが、室内の形状に合わせる必要があります。
何も載せていない状態がこちら。
ここに前回作った土台を載せます。
今回は、ここに載せる床板を製作していきます。
土台の作り方はこちらで解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
販売されているキットなどを購入すると安いモノでも50,000円ほどしますが、今回作る床下収納をDIYで自作すると15,000円ほどで作れます。
高いモノだと、数十万はしますよね。
それが自作するとかなりのコストカットで作れるので、興味のある方はぜひチャレンジしてほしいと思います。
それでは製作過程のご紹介もしていきますが、先にセット方法と使い方をご紹介していきます。
床下収納の完成品と使い方のご紹介
床下収納のセット方法
ひとまず完成品をご紹介していきます。
まずはセット方法から。
土台をセット。
ラゲッジ側の床板両サイドをセット。
真ん中の床板をセット。
後部座席側に土台の2×4材を置きます。
床板をセットして完成です。
床下収納の使い方
ラゲッジ側の床板2枚を外すと、後部座席側の床板と土台を収納できます。
床板を収納したら後部座席を使うことができ、4人乗車も可能です。
YouTubeでも作り方から完成品までの全容を公開しているので、動画で見たい方はこちらでどうぞ。
それでは作り方をご紹介します。
使う材料は「杉無垢ボード」
床板になるのが、杉無垢ボード。
木で床を作るのであれば、無垢材にしたかったので無垢の集成材であるこちらを選びました。
1820×910mmで、厚みが24mmあります。
杉無垢ボードについては、こちらの記事で詳しくご紹介しているのでチェックしてみてください。
大きな家具を製作する時にも使えるので、おすすめですよ。
エブリイ室内の寸法測定
各寸法を載せておきます。
車によって若干の誤差はあると思うので、参考程度にしてもらえればと思います。
上の写真のように、最終的には6つのパーツに分けます。
床の型取り方法
型取りをどうしようかと悩んでいた時に、思いつきでこういった治具を作ってみました。
木材の端を尖らせ、鉛筆をセットする穴をあけただけの簡単な治具です。
型取りには合板を使います。
実際に治具を使ってみたところ期待するほどの精度は出ませんでしたが、ある程度の型が取れればよかったのでオッケーです。
型取りは片側しか取っていません。
左右対称の形状のはずなので、反対側は同じ型取りを使っていきます。
ジグソーで、型取りした線を切っていきます。
土台の製作時の型取りと同じで、一回で形状が合うことはないため、「型取り→カット」を繰り返していきます。
2回目以降は鉛筆を壁に当てて、直に書いていきます。
数回同じ作業をしなければいけませんが、目立つ場所なので根気よく頑張ります。
丸ノコを使ってカット
杉無垢ボードを、最初に測った寸法通りにカットしていきます。
最終的には6パーツにしますが、一度仮合わせしたいのでここでは4パーツに。
ラゲッジ側の床板を4分割ではなく2分割にするので、900×670mmでカットします。
型取り通りにカット
2分割にしたラゲッジ側の床板に、型取りした形状を書き写していきます。
ジグソーで、型取りした線を切ります。
型取りした曲面をカットしたら、実際に設置して合わせてみます。
型取りが正確にできていたので、問題なくセットできました。
ラゲッジ側の床板をカット
仮合わせでオッケーだったので、ラゲッジ側の床板をカットしていきます。
最初にご紹介した寸法通り、カットする位置は車の壁側の端から200mmにしました。
4分割にした後、もう一度設置してみましたがバッチリでした。
後部座席側の床板加工
後部座席側の床板はそのままでは壁とシートベルトに当たるので、加工していきます。
丸く加工するので、適当なモノを使って型を取ります。
今回は塗料の缶と、養生テープで型取りしました。
型取りした線を、再びジグソーで切っていきます。
反対の床板にはカットした床板を使い型取りし、同じくジグソーで切ります。
これで接する箇所は対策できました。
トリマーで面取り
トリマーで、全ての床板を面取りしていきます。
いよいよゴールが近くなってきましたね。
サンダーで研磨
仕上げにサンダーで研磨していきます。
400番までかけておけば、ツルツルになります。
すべり止めのストッパーを取り付け
そのまま床板を載せるだけだでは床板がすべり動いてしまうので、ストッパーを付けていきます。
ストッパーにはゴム底脚を使いました。
土台と床板を反対にして置き、裏面にします。
ゴム底脚をネジで固定していきます。
全てのストッパー取り付け完了です。
完成した床下収納を設置
我ながら良い出来です。
イメージ通りに製作することができました。
加工した曲面部分もフィットしています。
まとめ
今回は、DIYでエブリイの床下収納を作るお話をしてきました。
いかがでしたか?
ちょっと手間がかかり必要な工具もいろいろありますが、高額なキットを購入することを考えるとかなり安価に製作することができました。
フラットの床を作りたい方、床下収納を作りたい方はぜひ参考にしてもらえたらなと思います。
それでは皆さま、ご安全に。
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