木材をカットする電動工具に丸ノコがありますが、他にも今回ご紹介するジグソーもあります。
丸ノコと違い、比較的に安全で手軽にカットできるのがメリットです。
手ノコに比べて早く切断作業ができるため、今まで手ノコで作業していた人が使うと、作業効率がとても上がる工具になります。
今回は、マキタのジグソー『JV184D』をご紹介していきます。
これまでジグソーの購入に悩んでいたんですが、これだけのスペックで20,000円前後なら正直買わない方が損だと思います。
実際に使ってみた私の感想としては、買って正解でした。
ジグソーとは?
ジグソーとは、ノコギリ状の刃を上下にスライドして切り進める電動工具です。
丸ノコに比べ直線に弱いですが、主に曲線のカットに向いています。
また、丸ノコにはキックバックといった危険がありますが、ジグソーにはキックバックが起きるリスクがないため、安全に使用できます。
ジグソーJV184Dの付属品
マキタから発売された、「JV184D」の付属品を見ていきます。
- ジグソー本体
- ジグソーブレード(木工用の刃)
- ダストノズル
- フロントカフス24
- ケース
- 取扱説明書
他にもジグソー本体に最初から装着してありますが、カバープレート・六角レンチ・防塵カバー・刃口板があります。
私が購入したのは、JV184DZKのためバッテリーと充電器は別売りでした。
「JV184DZK」と「JV184DRG」の違いは、バッテリーと充電器が含まれているかの違いなので、バッテリーと充電器も一緒に買いたい方はJV184DRGを選んでください。
JV184Dの主要機能
電動機 | DCブラシレスモーター |
バッテリー | BL1860B |
電圧 | 18V |
ストローク | 23mm |
ストローク数 | 0 ~ 3,000min(回/分) |
切断能力 | 木材 : 135mm アルミ : 20mm 軟鋼板 : 10mm |
傾斜切断 | 左右0 ~ 45度 |
本体寸法 (バッテリー装着時)※ | 長さ 259mm 幅 77mm 高さ 205mm |
質量 (バッテリー装着時)※ | 2.3㎏ |
使用ブレード | Bタイプ |
振動3軸合成値 | 木工 : 7.4m/s2 金工 : 5.1m/s2 |
これだけのスペックがあれば、とくに困ることはありませんね。
さらにブレードに注目です。
なんと、Bタイプのブレードになっているんです。
ブレードには「スタンダードタイプ」と「Bタイプ」があり、工具を使って固定するスタンダードタイプと違い、Bタイプは刃の交換に工具が不要で簡単に取り付けできます。
JV184Dの特長
切断スピード
メーカーいわく、切断スピード約45%アップしているとのことです。
私はマキタのジグソーを使ったことがないため違いが分かりませんが、実際に使ってみると確かに「スピードが早く、ラクに切れる」という印象でした。
さらにブラシレスモーターのため、高耐久・メンテンナンスフリーなのもありがたいです。
LEDライトで作業向上
LEDライトも装備されているため、作業性も上がります。
ライトがあるかないかで、作業性が全然違いますもんね。
主電源スイッチで事故防止
使用する際は、主電源スイッチを押さないと起動しないようになっているため、万が一の事故を防ぐことができます。
バッテリー式では基本ついている機能ですが、安心して使用できます。
自動的なモーター回転で作業簡単
切断時のみ高速回転する、ソフトノーロード機能がついています。
この機能により、部材に当たるまでモーターの回転を抑え、部材に当たると高速に切断しだすため、とても墨線合わせがしやすいです。
スピード調整可能で自分に合わせて作業
スピード調整も可能。
材料 | ダイヤル表示 |
---|---|
木材 | 4 ~ 5 |
軟鋼板 | 3 ~ 5 |
ステンレス | 3 ~ 4 |
アルミ | 3 ~ 5 |
プラスチック | 1 ~ 4 |
材料に適した速度に合わせ切断ができるため、作業がしやすくなります。
集塵機に接続可能でクリーンな作業場
ジグソーにも、集塵機につなげる機能があるとは知りませんでした。
ジグソーも木片が出るので、気になる方にはとてもありがたいですね。
ジグソーJV184Dの使用方法
ブレードの取り付け・取り外し方法
危険を避けるために、まず始めに必ずバッテリーを抜きます。
取付方法を説明していきます。
ブレードをセットするには、クランプを解除位置にする必要があります。
ブレードを奥まで差し込むと、クランプが固定位置に回転し、ブレードが固定されます。
その後ブレードが抜けないか軽く引っ張り、確認しましょう。
取り外し方法は逆の手順で、クランプを解除位置にしてブレードを引き抜くだけです。
実際に使ってみよう
起動方法
使い方は簡単で、上についている主電源を押すとLEDライトが点くので、トリガーを押すと動き出します。
稼働状態でサイドの丸いスイッチを押すと、トリガーを押していなくても運転を維持できます。
オービタル機能の調整
オービタルとは、ブレードの動きを上下だけでなく前後にも動かす機能です。
「0 ~ Ⅲ」まで調整でき、調整基準は以下のとおり。
セット位置 | 用途 |
---|---|
0 | 木材・合板のきれいなカット 軟鋼板・ステンレス・プラスチック |
Ⅰ | 硬質木材・軟鋼板・アルミのカット |
Ⅱ | 木材・合板の切断・アルミの高速切断 |
Ⅲ | 木材・合板の高速切断 |
木工DIYでは、主に「0」に合わせておきましょう。
数値が高ければバリが出やすいので、木材の処理目的でカットするのであれば「Ⅲ」などでもいいと思いますが、製作ではオービタル機能は必要ありません。
カット方法
ブレードが材料に当たらない位置で起動し、ベースを材料に密着させて墨線に合わせてカットします。
曲線を切る時は、ゆっくり進めます。
曲線を切る時は、ジグソーの前方を旋回させるのではなく、後方を旋回させるイメージでカットしましょう。
切り抜き切断をするには?
切り抜きを行う場合は、まずブレードを通す穴をあけます。
この穴にブレードを入れて、墨線とおりに切り進めればカットできます。
ちなみに写真を見て気付いた方もいるかもしれませんが、私は防塵カバーを外しています。
防塵カバーが邪魔で墨線が見えにくいので外したんですが、木片が飛び散るので悩みどころです…
まとめ
今回は、充電式ジグソー『JV184D』についてお話してきました。
ジグソーって意外に値段が高くて購入を悩んでいたんですが、これだけのスペックが20,000円前後で手に入るので、買って正解でした。
まだジグソーを持っておらず買うか悩んでいる方は、おすすめできるジグソーなのでぜひ検討してみてください。
それでは皆さま、ご安全に。
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