丸ノコを使ってカットしてみたら、長さが違うことありませんか?
それって実は墨線の引き方が間違っていたり、カットする位置が違っていたりするのが原因なんです。
そんなことないよ!
ちゃんと切りたい箇所に墨線してるし、墨線とおりにカットしてるよ!
そうだね。
ただ正しい工具の使い方ができていない場合もあるから、今回はそれを確認してみよう。
ちょっとした知識や技術を身につければ、誰でも簡単に正確な長さでカットすることができます。
この記事を読んで知っていただければ完全に解決できるので、いま全然できなくて自信を無くしている方も大丈夫です。
- 正しい墨線の引き方
- 丸ノコを使ったカット方法
- 墨線を正しくカットする方法
思い通りにカットできない人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
それでは解説していきます。
そもそも墨線ってなに?
簡単にご説明すると、墨線とはあるポイントからポイントまでを引いた線のことです。
古くから使われている方法で、昔は墨ツボと墨差しを使って線を引いていたようですが、現在では鉛筆などで線を引くことも墨線と言います。
墨線があることによって目印となり、作業がしやすくなるといったメリットがあります。
正しい墨線の引き方
鉛筆を使う場合は、まず鉛筆の先を尖らせておきましょう。
先が尖っていない状態で使うと、正しい位置に墨線が引けません。
鉛筆の準備ができたら、スコヤや差し金、メジャーを使って線を引きます。
線を引きたい長さにある、目盛の中心に印をつけます。
アップにすると、こんな感じです。
今回は10cmの長さにカットします。
印の位置を目安に線を引きます。
スコヤがあると引きやすいのでおすすめです。
丸ノコを使って墨線通りにカットする方法
私のやり方としては、墨線の引き方でカットする位置を変えているので詳しくご紹介します。
差し金・スコヤ・メジャーを使って墨線を引いた場合
道具を使って墨線を引いた場合は、正確な位置に線が引かれていることになります。
そのため、線の中心をカットしなければなりません。
分かりやすく言うと、墨線の半分を残すようにカットします。
「そんなの難しいよ!」と思われるかもしれませんが、写真のようにトップガイドの垂直用を墨線に中心に合わせると、意外にできます。
最初は難しいかもしれませんが、誰でもできるので練習してみてください。
そして丸ノコを使い、手前の先だけをちょっと切ってみます。
合っていればそのまま墨線通りにカットします。
丸ノコガイドがあると真っ直ぐに切ることができるので、丸ノコを持っている方は購入することをお勧めします。
カットして、このように墨線が残っていたら成功です。
このように墨線を半分残すように切ることで、誤差が出にくくなります。
丸ノコについてはこちらで詳しく記事にしたので、よければ読んでください。
基準となる材料を使って墨線を引いた場合
ある材料と全く同じ寸法でカットしたい時は、基準となる材料を参考に線を引くこともあると思います。
基準となる木材をカットする木材の上に置いて線を引きます。
これで基準となる材料と同じ寸法で、カットできます。
材料を基準に墨線を引いた場合は、さきほどの位置と違い墨線の端に合わせてカットします。
墨線の端に合わせる理由は、今回材料を上に置いて墨線を引いたため、墨線を消すようにカットしないと同じ寸法にならないからです。
そのため墨線より出てしまうと、誤差が出てしまうので注意が必要です。
このように墨線が消えて、基準にした材料と寸法が合っていればオッケーです。
これが出来るようになれば、同じ寸法でカットすることが簡単になります。
丸ノコでカットする時はそのたびに墨線を引く
例えば、こういった木取り図を参考にカットするとします。
このような一つの木材から複数のカットをする場合、最初に全てのカットする位置に墨線を引き、順番にカットしている方はいませんか?
この方法でおこなうと、必ず寸法に誤差が出ます。
写真を見てのとおり、丸ノコのチップソーには厚みがあります。
私が使っている丸ノコの刃は、1.2mmほど。
まとめて墨線を引く時に、この1.2mm分の長さを含めて正確に墨線を引いているならまだ良いのですが、そうでないならこのチップソーの厚みぶん誤差が生じます。
仮にチップソーの厚み分を計算して墨線を引いても、効率が悪いうえに正確な寸法にはならないでしょう。
手間にはなりますが、カットをする前に毎回墨線を引くことが、一番正確で効率が良い方法です。
まとめ
正確な寸法に丸ノコを使ってカットするには、墨線の準備段階からが重要です。
そしてその墨線の位置を理解することで、墨線のどの部分を切るのか判断できます。
このように、一つ一つの作業を考えながら進めていくのもDIYの魅力です。
ぜひ挑戦してみてください。
それでは皆さま、ご安全に。
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