我が家は33坪のローコスト住宅で建てたんですが、今回はその『ローコスト住宅』についてお話していきたいと思います。
注文住宅を建てたいけど、予算をできるだけ抑えたい時に検討されるローコスト住宅。
でも一般的な注文住宅に比べて安価なぶん、不安になったりもします。
価格が安いってことはそれだけ品質が低いんじゃないの?
安物買いの銭失いにならない?
後々、何かしら欠陥が出てきたりするのも嫌だしなぁ…
予算を上げてでも、有名なハウスメーカーで建てた方が安心だよね。
私もローコスト住宅で建てる時はいろいろ悩みました。
現在、住み始めて3年目になりますが、結論から言うと『こだわりがなければ問題ない』といった感じです。
実例として、そんな我が家の間取りはこんな感じ。
何の変哲もない普通の間取りですが、暮らすには十分な広さです。
この記事では
- ローコスト住宅の品質・機能性や設備の疑問
- 実際に住んで感じたメリット・デメリット
- 建築費用
大まかにこの3点のご紹介をしていきます。
そもそもローコスト住宅ってなに?
戸建てを考えているなら、注文住宅で建てたいと思う方が多いと思います。
しかし注文住宅となるとそれだけ費用も増えることに…。
そこで、一般的な注文住宅に比べ安価なお値段で建てることができるのがローコスト住宅です。
全国的に有名なメーカーでは、タマホームやアイフルホームなどが有名ですよね。
我が家もそうでしたが、ローコスト住宅は間取り・内装・設備など規格化されたいくつかのプランの中から選択することになります。
一般的な注文住宅は、自由設計で担当者といろいろ打ち合わせをして自由に設計していきますが、ローコスト住宅は自由度が低いぶんコストも安くすることができます。
ローコスト住宅のメリット・デメリット
メリット
1000万円台という価格の安さ
ローコスト住宅を選ぶ理由は、これが一番のメリットですよね。
基本的に規格化された間取りから選び、統一された資材や設備を使うことで建築費や人件費を抑えて、この安さを可能にしています。
私の体験談でもお話しましたが、大手ハウスメーカーとローコスト住宅では1000万円ほどの差が出るので、この価格差は大きいです。
家が完成するまでの期間が短い
ローコスト住宅は、資材をあらかじめカットなど済ませて準備されており効率良く作業ができるようにしています。
そのため、一般的な建築期間より早いと言われています。
アパートなどに住んでいると退去する時期などに合わせて、この時期までには新しい家に引っ越したいと考えている方には、ピッタリです。
デメリット
品質(耐熱・耐震・耐久性)が低い
大手ハウスメーカーに比べると、品質はやはり劣ります。
それでも最低限の品質は確保されており、数十年前の大手ハウスメーカーの住宅に比べれば、今のローコスト住宅の方が優れてはいます。
この辺りを考えると一概に品質が低いとは言えませんが、デメリットとして挙げておきました。
自由度が低い
ローコスト住宅では、間取りや設備などが決められているぶん自由度が低いと言えます。
キッチン・お風呂・トイレなどの設備もそれなりのグレードですが、大手メーカーで揃えられているので私は不満に思ったことはありません。
ローコスト住宅が安いのはなぜ?
ローコスト住宅を選ぶ時に、価格が安いことで品質面や欠陥などが出てこないか不安になりますよね?
しかし、ローコスト住宅が安いのはちゃんとした理由があるんです。
材料費
ローコスト住宅は、材料の大量仕入れをすることで材料費を抑えています。
統一した資材や設備をまとめて購入することで、それぞれの単価を安くししています。
人件費
規格化されたプランを取り扱った住宅を建てることで効率化を上げているので、人手を抑えることができています。
複雑な作業が減り、同じ資材を扱うことで品質を損なわずに人件費を削減を可能にしています。
広告宣伝費
大手ハウスメーカーは、全国的にCMを流していたりモデルハウスを多く建てていたり、宣伝費がかかっています。
その広告宣伝費が私たちが建てる家の価格に組み込まれているので、どうしても価格が上がってしまいます。
ローコスト住宅ではCMを限定した地域で流すなどして、宣伝費を削減しています。
ローコスト住宅の価格はどれくらい?
建物の本体価格は1000万円台で設定しているメーカーが多いです。
私の家も1000万円台でしたが、ローコスト住宅を選ぶ前は大手ハウスメーカーでもいろいろお話を聞き、何度も訪問してお世話になりました。
担当していただいた方もかなり頑張ってくれたんですが、ローコスト住宅の1000万円以上の価格帯だったので断念しました。
ローコスト住宅の坪単価はいくら?
私の家は30~40万円くらいですが、ローコスト住宅はこれくらいの価格のようです。
ハウスメーカーや工務店などの比較を、分かりやすく一覧にしてみました。
大手ハウスメーカー | 坪単価70~80万円 |
地域の工務店 | 坪単価50~60万円 |
ローコスト住宅 | 坪単価30~50万円 |
我が家の33坪で考えると、ローコスト住宅(坪単価40万円)と大手ハウスメーカー(坪単価75万円)で計算した場合
- ローコスト住宅
1320万円 - 大手ハウスメーカー
2475万円
という結果になりました。
坪単価によって、これだけの差が出るのでビックリですよね。
太陽光発電システムを無料でつけれる「シェアでんき」
なんとローコスト住宅でも、太陽光をつけることができます。
私の場合、「シェアでんき」というサービスで設置しました。
シェアでんきとは、屋根を借すというカタチで太陽光パネルを設置します。
国の余剰電力買取制度(FIT)を活用して設置にかかる費用を回収してくれるので、自身の負担が少なく太陽光パネルを設置することができます。
シェアでんきのメリット・デメリットは、以下のとおり。
これらのメリット・デメリットを考えたうえで、シェアでんきと購入して太陽光を設置する場合、どちらがお得なのか?
シェアでんきは契約期間中だと節電・売電が全てもらえないため、損をするという考えもあります。
しかし、設置する費用が無料になることを考えると、初期費用を抑えることできるため
- 設置費用が抑えられる目先のメリットの「シェアでんきによる設置」
- 売電で利益がある長期的なメリットがある「購入による設置」
ご自身の考えに合うスタイルで、設置されるといいと思います。
私が実際に住んで感じたローコスト住宅の感想
ローコスト住宅は『シンプルな住宅がいい』という方にはおすすめです。
とくにおしゃれな雰囲気はないですが、シンプルであることで飽きがこないデザインで気に入ってます。
間取りに関しても、数ある間取りの中から住む人の使いやすい設計がされているので、困ることはありません。
他のお家にお邪魔すると、おしゃれ・贅沢な間取りであったりするのでいいなぁと思うことはありますが、どんな家を建てたにしても隣の芝生は青く見えるものです。
私はこの外観も室内も、飽きの来ないシンプル設計であるローコスト住宅を気に入ってます。
ローコスト住宅にしたことによって、金銭面でも余裕ができるので趣味であるDIYにお金を使うことができますし、気持ちにも余裕ができます。
設備のグレードが低いといっても、アパートの設備に比べれば十分進化したキッチンやトイレ、お風呂がついているので十分です。
遮音性も高く、音に敏感な私でも快適に暮らしています。
結果的にローコスト住宅で建てて良かったと言えます。
まとめ
今回の記事では、私の経験談も含めローコスト住宅についてお話してきました。
これからお家を建てようと思っている方、ローコスト住宅に不安な方などの参考になればなと思います。
家は、ほどんどの方が一生に一度の買い物だと思います。
他社とよく比べて価格を確認し、後悔のない家づくりをしていきましょう。
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