お疲れ様です、ichiです。
前回のDIYで、エブリイに新しく追加されたサブバッテリーシステム。
サブバッテリーを設置する前は電源ツールとして、ポータブル電源(ポタ電)一択でした。
近年では、ポータブル電源の人気が爆発的に増えて、いろいろなメーカーから販売されています。
「サブバッテリー」と「ポータブル電源」
どちらも車中泊やアウトドアシーンで活躍しますが、はたしてどちらを選択するのがいいのでしょうか?
この記事では、それぞれのメリット・デメリットを紹介しつつ、どちらを購入したらいいのかを解説していきます。
サブバッテリーとポータブル電源のどちらを買うか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをご覧ください。
サブバッテリーとポータブル電源については過去の記事でも紹介しています。
気になる方は、こちらもチェックしてみてください。
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私が使っているサブバッテリーとポータブル電源の紹介
まずは参考までに、私が今現在使っている電源ツールを紹介していきます。
製品については、記事の最後に商品リンクを貼っていますので参考にしてみてください。
サブバッテリー
これが私が使っているサブバッテリーシステム。
DIYでつくった土台に、バッテリーシステムを組み込みました。
12V100Ahのバッテリーを、直列で24V仕様にしています。
インバーターは、24V対応の2000Wで最大4000Wまで可能。
容量は2400Whで、2000Wまでの家電なら使用可能。
つまり家で使う電気製品は、このサブバッテリーでだいたい使うことができます。
充電方法は、ソーラーチャージコントローラーによるソーラー充電と、外部充電器によるコンセントからの充電。
24V仕様なので12Vのエブリイでは走行充電が難しかったため、走行充電器はありません。
ちなみにソーラーパネルはまだ持っていないので、自宅に設置されている太陽光発電を利用して、普段は昼間に外部電源で充電しています。
ポータブル電源
ポータブル電源はいくつか持っていますが、車中泊をメインに使っていたのは、このEcoFlow「RIVER 2 Pro」のポタ電。
容量は768Wh、800Wまでの出力が可能。
AC100Vコンセント・USB・シガーソケットが正面に配置されているので、とても使いやすいポータブル電源です。
メーカーによりますが、アプリを使えばスマホからでも操作できるのが、ポータブル電源ならではの特長。
充電方法は走行充電・外部充電・ソーラー充電までいろいろあります。
サブバッテリーとポータブル電源の違い
まずは、簡単に「サブバッテリーとポータブル電源の違い」を解説していきます。
サブバッテリーとポータブル電源はどちらも電力を供給する装置ですが、用途・設置方法・性能に違いがあります。
サブバッテリーは、主に車両(車中泊やキャンピングカー)に搭載される電力供給システムです。
車のエンジンを動力源とした走行充電や、ソーラーパネル設置によるソーラー発電など、車内の家電や機器に電力を供給します。
それに対して、ポータブル電源はバッテリーを内蔵した可搬型の電源装置。
充電して持ち運びが可能で、アウトドアや災害時に利用されることが多いです。
それでは、詳しく比較していきましょう。
サブバッテリーの概要とメリット・デメリット
サブバッテリーとは?
サブバッテリーは、車のバッテリーとは別に積んでるバッテリーのことで、エンジンを切った車内でも家電が使えるようにするバッテリーです。
自宅で使えば、蓄電機としても活用できます。
ソーラーパネルで発電した電気を昼間のうちに蓄えておけば、夜間の電気代を節約できますし、災害時の備えにもなります。
私の場合は、もともと太陽光発電付きの自宅なのでソーラーパネルは不要。
昼間の太陽がのぼっているうちに、外部充電器で家のコンセントに挿して充電しています。
そして、心臓部となるバッテリー。
ポータブル電源でも同じですが、バッテリーには「鉛」と「リチウムイオン」の2種類があります。
違いは以下のとおり。
価格以外ではリチウムイオンの方が圧倒的に有利。
最近では、リチウムイオンが主流になってきています。
メリット
サブバッテリーのメリットは、まず自分好みにカスタムできること。
必要なワット数のインバータやバッテリーの種類など、組み合わせるパーツを自分の好きなようにカスタマイズできます。
そして、自作の場合は安価に作れるのもメリットです。
使用するパーツを選べるため、ポタ電に比べて安く作れます。
さらに、パーツの入れ替えが可能なこと。
パーツが壊れたら壊れたパーツだけ交換したり、バッテリーが弱ったらバッテリーの入れ替えができることがメリットです。
デメリット
サブバッテリーのデメリットは、基本的に持ち運べないこと。
私の場合は自宅でも車でも使いたかったので、持ち運びできる仕様にして使っていますが、それでもかなりの重さ。
バッテリーだけで1個あたり10kgあるので、総重量はおよそ30kg弱ほどです。
基本的には据え置きで使用するのが一般的なので、車両への取り付けが必要になります。
そして、DIYで取り付ける場合は知識が必要になってきます。
自作するには、作り方や原理を理解していないといけません。
トラブルが起きた際にも、知識がないと困ることがあります。
故障や予期せぬ異常が起きた際にも、パーツ点数が多くトラブルの原因を突き止めにくいのもデメリットです。
最後に、サブバッテリーの取り付けを依頼すると費用もかかること。
私のようにDIYで設置するなら材料費だけで済みますが、プロの業者に取付工事を依頼すると工賃も発生します。
ポータブル電源の概要とメリット・デメリット
ポータブル電源とは?
ポータブル電源は略称してポタ電とも呼ばれています。
構造としては、充電器・バッテリー・インバーターが一体になっており、DIYで作ることなく届いたその瞬間から使うことができるのが特長です。
500~800Whクラスなら1泊2日で夏はスマホ充電からサーキュレーター、冬は電気毛布を使っても余裕があります。
それ以上の大容量クラスになるとその分、重量も増えるので持ち運びが困難になり、サブバッテリーと条件が変わらなくなることも。
メリット
メリットとしては、持ち運びが簡単なこと。
ただし先ほども述べたように、容量が増えればそれだけ重くなるので、800Whクラスまでが持ち運びできる限界サイズだと思います。
それと、車両への取り付けも必要ないのでそのまま使うことが可能です。
感覚的には、AC100V(コンセント)を使える大容量モバイルバッテリー。
他にも、USBやシガーソケットが組み込まれており、誰でも直感で扱える電源ツールです。
必要なくなった場合は売却できるのもメリット。
ポータブル電源は人気ツールなので、フリマサイトなどで高値で売ることもできます。
デメリット
デメリットとしては、価格が高いことです。
同じ電力の容量でも、サブバッテリーに比べると割高。
バッテリー・配線・インバーターなど全て内蔵されているため、値段はどうしても高めになります。
故障や寿命がきた場合は、一体式のため買い替えとなってしまうのもデメリットです。
サブバッテリーであれば故障や寿命である該当のパーツのみを交換したら直せますが、ポータブル電源は全て交換となるため、再び高額な出費となります。
他にも、温度差に弱い特徴もあります。
バッテリー本体の温度が上がると冷めるまで使えなくなり、寒い環境だと使えなくなったり、充電の減りも早くなったりすることも。
ポータブル電源に使われているリチウムイオンバッテリーは、寒さに敏感です。
サブバッテリーとポータブル電源の比較
サブバッテリーとポータブル電源、それぞれの特徴はこれまで紹介したとおり。
分かりやすいように、比較表をつくってみました。
サブバッテリー | ポータブル電源 | |
---|---|---|
価格 | 普通 | 高め |
容量 | 大容量 | 様々 |
重量 | 重い | 様々 (容量が増えるにつれて重くなる) |
使いやすさ | 作り方次第 | 簡単 |
耐久性 | 長め (※リチウムイオンの場合) | 長め (※リチウムイオンの場合) |
知識 | 必要 | 不要 |
どちらも長所・短所あるので、選ぶのは正直難しいですよね。
個人的な感覚の比較ですが、どちらか選ぶ際の基準にしてみてください。
サブバッテリーとポータブル、電源どちらを選ぶべきか?
それでは、サブバッテリーとポータブル電源のどちらを選んだらいいのか?
ご自身の使用用途がハッキリしている方なら悩まないのかもしれませんが、どちらを選択したらいいのかまだ悩んでいる方もいますよね。
そこで、それぞれの向いているタイプを考えてみました。
サブバッテリーが向いている人
- 旅行が多かったり長期的な車中泊をする
- 寿命や故障時にコストを抑えたい
- 自分好みにカスタムして使いたい
- 持ち運ぶことなく据え置きでいい
- 車中泊など車内だけで電気を使いたい
- ソーラーパネルを活用して自家発電(節約)したい
サブバッテリーは、長期的にみるほどポータブル電源とはコストの差がひらき、安上がりです。
自分で作ることができて使用用途が合っていれば、カスタマイズで自由度が高いサブバッテリーがおすすめです。
ポータブル電源が向いている人
- 週末など短期間しか車中泊などで使用しない
- ちょっとした災害時の備えとして持ち運びできるものがいい
- 簡単に電気を使いたい
- キャンプや車中泊で屋外のどこでも使いたい
- 手軽に大容量の電源が欲しい
ポータブル電源は、ネット注文してコンセントに挿せば動いてくれて、知識不要で誰でも扱いやすいです。
電気の知識がないけど大容量の電源ツールが欲しい方には、ポータブル電源がおすすめです。
まとめ
今回は、「サブバッテリー」と「ポータブル電源」について比較してみました。
どちらを選ぶかは、「固定設置か持ち運びか」「必要な電力量」「予算」の3点を基準に考えるといいのではないでしょうか。
近年ではポータブル電源が人気ですが、用途によってはサブバッテリーが適していることもあります。
「サブバッテリーとポータブル電源、どちらが自分に合っているか?」
車中泊・キャンプ・自家発電・災害対策など、ご自身のライフスタイルを見直すと答えが出てくるかもしれません。
それぞれの特徴をしっかり理解して、購入を検討してみてください。
それでは皆さま、ご安全に。
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