お疲れ様です、ichiです。
今回のDIYは、エブリイのステアリングです。
今は純正のステアリングに、ハンドルカバーをつけているだけの普通の仕様。
エブリイを車中泊仕様にするため車内を「木」で覆っていますが、それなら一番身近な存在であるステアリングも「木」にしたい。
そんなわけで、純正ステアリングを社外ステアリングに交換することにしました。
しかし、新品は高価なので中古品のウッドステアリングを購入しましたが、キズ・凹み・割れがあり、とても悪い状態のもの。
今回はその中古のウッドステアリングをリペア(補修)することにしたので、ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをご覧ください。
購入したステアリングの状態
購入したステアリングは、MOMOのINDY。
オークションで中古品を購入しました。
商品説明では「キズ・汚れなし」となっていたので、もしかしたらそのまま使えるかなと期待していましたが、届いてみたらビックリ。
キズ・凹み多数、割れもあり。
よく確認しなかった私も悪いですが、これで「キズ・汚れなし」はひどい…
このまま使うのも納得いかず、経験にもなると思い、リペア(補修)することにしました。
ステアリングの補修は初めてですが、これまでの木工の経験を少しは活かせるはずなので挑戦してみます。
リペア(補修)後の状態
これがリペアした状態です。
素人が初めて補修したわりには、きれいな仕上がりではないでしょうか。
キズ・凹み・割れの全てが、きれいに修復されています。
素人でも十分にリペアできるので、ぜひ参考にしてみてください。
補修に必要なもの
ウッドステアリングのリペアで、必要なものをまずは揃えました。
- 耐水ペーパー
(#600・#800・#1000・#2000) - コンパウンド
(粗目・細目・極細) - ウエス
- 木工パテ
- 床・家具用 キズ消しクレヨン
- ニススプレー
(クリア) - マスキングテープ
色付けするのであれば、好みのカラー色のニスを購入する必要があります。
私はそのままの色を活かすことにしたので、クリアで塗装するだけにしました。
ウッドステアリングの塗装ではウレタン塗料が一番いいのかもしれませんが、今回はニスを使用します。
ただ、ハケだと塗った跡が残ったりするので、スプレータイプがおすすめ。
今回使った道具は、最後に商品リンクを貼っているので参考にしてみてください。
ウッドステアリングのリペア(補修)手順
状態としては、キズや凹みはクリア層に留まっていると判断。
割れに関しては、もちろん木自体が割れているのでパテで埋める必要があります。
それでは、リペアしていきましょう。
まずは、食器用洗剤で汚れを落とします。
中古品だと手垢や汚れが付いているはずなので、しっかり洗っておきます。
キズや汚れ対策として、スポーク部分にマスキングテープで養生しておきます。
耐水ペーパー「#600」で、キズ・凹み・割れの部分を水研ぎします。
キズ・凹み部分は、クリア層だけを削るように研磨していきます。
割れている部分は、平らになるように削っていきます。
研磨した部分は白くなっていますが、キズや凹みは消すことができました。
キズ・凹み・割れの削った部分を整えるように、ホイール全体を耐水ペーパー「#800」でサンディングします。
裏のグリップ部分も一つ一つ丁寧に磨いておきます。
全体をサンディングすると、表面はツルツルになりますが、艶がなくなります。
サンディング後に状態を確認して、艶が残っている部分があれば磨いておきましょう。
割れ部分をパテ埋めするために、周辺をマスキングテープで覆います。
割れ部分にパテを埋めていきます。
パテをつけたら、埋め込むイメージでヘラなどで伸ばしていきます。
パテをつけたら乾く前に、養生のマスキングテープを剥がしておきます。
パテが固まったら「#600」で部分研磨、その後に「#800」で研磨して周辺に馴染ませます。
パテが硬化するまでに時間がかかるので、今回は24時間ほど置いておきました。
このように、きれいに割れを埋めることができました。
パテで埋めただけではステアリング本来のカラーと違うので、床・家具用のキズ消しクレヨンで色付けします。
ついでに研磨して白くなった部分も、同じく塗っておきます。
割れていた部分もこの通り、どこが割れていたか分からないくらいまでに修復できました。
ステアリングの修復ができたので、クリア塗装していきます。
1回目のクリア塗装ができたら、1時間ほど自然乾燥させて2回目のクリア塗装。
さらにもう1時間乾燥後に、3回目のクリア塗装しました。
3回重ね塗りして、艶が出てきました。
この状態で2日間放置して、完全に乾燥させます。
クリア塗装で出来た表面のツブツブを「#1000」で水研ぎします。
クリア層が剥がれないように、優しく磨いていきます。
再び、3回クリア塗装します。
ここでもしっかり乾燥させる必要があるので、多めに見積もって2時間ごとに重ね塗りしました。
再び「#1000」を使って、ホイール全体の表面を整えていきます。
クリア層が削れないように慎重に水研ぎします。
さらに、「#2000」でホイール全体を水研ぎ。
ここまでくると、表面がツルツルの手触りになってきます。
最後に、コンパウンドでホイール全体を磨いていきます。
今回使ったのは、細目(2μ)と極細(1μ)の2つ。
それぞれ番手に置き換えると、こんな感じ。
コンパウンド | サンドペーパー |
---|---|
粗目(50μ) | 400番 |
細目(2μ) | 6000番 |
極細(1μ) | 8000番 |
すでに「#2000」まで水研ぎしているので、粗目になると逆効果。
今回は、「細目」と「極細」の順に使っていきます。
さらに艶を出したい場合は「1μ以下」のコンパウンドが必要ですが、私としてはテカテカさせたくなかったので、「極細(1μ)」に抑えておきました。
これでリペアの完了です。
表面に艶があり、素人が補修してもこれだけきれいに出来ました。
まとめ
ウッドステアリングのリペア、いかがでしたか?
道具も少なく、素人でもこのように補修することが可能です。
自分で直すことで、愛着も湧いてきます。
車では一番身近な存在となるものなので、中古品のステアリングを購入する方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
これが皆さんの参考になると幸いです。
それでは皆さま、ご安全に。
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