お疲れ様です、ichiです。
車をカスタマイズする楽しさの一つに、ステアリングの交換があります。
今回は、MOMOステアリングを取り入れることで、レトロでクラシックな雰囲気に変化させます。
前回は、キズ・凹み・割れがある状態からリペア(補修)して、きれいに仕上げました。

この記事では、エブリイ(DA17V)の純正ステアリングからMOMOステアリングに交換する方法を、初心者でも分かりやすく解説します。
ステアリング交換は見た目だけでなく、操作性や握り心地も向上させるため、車の運転がより快適になります。
必要な工具やパーツ、作業の手順、そして注意点まで、詳しくご紹介します。
ステアリング交換を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをご覧ください。
ウッドステアリングに交換した状態を紹介

これが、ウッドステアリングに交換した姿です。
ステアリングは、MOMOのINDYで、1982年製のものです。
リペアしたことで、年代物でもきれいに見えます。

色合いやグリップが細いのが効いているのか、レトロ感で溢れた雰囲気に。

シフトノブとカラーが違うのが気になりますが、お互いにウッドで調和が取れています。



純正ステアリングからウッドステアリングに変わることで、雰囲気が激変しました。

それでは、ステアリング交換について詳しく解説していきます。
ステアリング交換による懸念

ステアリングを交換する上で、懸念することがいくつかあります。
私のエブリイは、セーフティサポート付き。
ネットで情報を集めている中で、「セーフティサポート車はステアリングの交換が出来ない」という話がありました。

それと、センターのズレ。
ステアリング交換により、センターがズレるといったトラブルがよくあるようです。
不安ではありますが、ウッドステアリングはずっと憧れていたため、チャレンジしてみます。
結果は交換後に紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
必要な道具・パーツ

最初に、ステアリング交換に必要なものを紹介します。
必要な工具
- ソケットレンチセット
- トルクレンチ(出来ればあった方がいい)
- マイナスドライバー
- スパナ
- ビニールテープ
必要なパーツ
- ステアリング
交換するステアリングを用意します。
車種専用のステアリングボスが必要になることがありますので、確認してください。 - ステアリングボス
ステアリング交換には、適合するボスキットが必要です。
エブリイDA17V用のボスを選びます。 - ホーンボタン(必要に応じて)
ステアリングとセットで付属されていることもありますが、付属されていない場合は別途必要です。
ステアリング交換に必要なモノは、これだけです。
トルクレンチは出来ればあった方がいいですが、私は持っていないので今回は使いません。
(同じようにトルクレンチを使わない方は、自己責任でお願いします)
ステアリング交換の準備
まず、車両を安全な場所に停め、作業を始める前に以下の準備を行います。

エアバッグが装備されている車両では、作業中に誤ってエアバッグが作動することを防ぐため、バッテリーのマイナス端子を外します。

ステアリング交換後にハンドルがズレないように、現在のステアリングの位置を確認します。
位置を覚えておくことで、取り付け後に調整が容易になります。
タイヤを直進方向になるようにしておきます。
ステアリング交換手順

まず、純正ステアリングに取り付けられているエアパットを取り外します。
コラムカバーサイドの穴からマイナスドライバーを差し込み、金属レバーを押し込むことで固定が解除されます。

これが、取り外したエアパット裏側です。
赤丸の金属レバーを押し込むことになります。

これがなかなか難しいんですが、頑張って外してください。


エアパットの固定を外すと、裏側にホーンとエアバックの配線がカプラーで繋がっているので外します。
無理に引っ張って、配線に負担がかからないようにします。

配線を外したら、エアパットを取り外します。
エアパットを置く時や保管時は、表面を上にして置くようにしておきましょう。

次に、ステアリングを固定しているセンターナットを、ソケットレンチや十字レンチなどを使って緩めます。
ここではセンターナットを取り外さず、ネジ山を2〜3山残した状態に緩めておきます。

センターナットを緩めた後、ステアリングを上下左右に揺らし手前に引っ張ると、ステアリングの固定が解除されます。

ステアリングが外れたらセンターナットを取り、ステアリングを取り外します。
取り外す時に、エアバックハーネスを引っ掛けないように注意。

ここで、重要な注意点が一つ。
このコンタクトコイルにある「▲マーク」を必ず合わせること。
これがズレていると、いろいろエラーの原因になるようです

簡単に動いてしまうので、コンタクトコイルにビニールテープ貼り付けて、位置を固定しておきます。

ステアリングボスに付属されているホーンハーネスを、車側のカプラーに接続します。

エアバックの機能をキャンセルするために、ステアリングボスに付属されているダミーハーネスを取り付けます。
2本の差込線があるので、車側のエアバックの配線カプラーに差し込むだけ。

ダミーハーネスを差し込んだら、外れないようにビニールテープで固定しておきます。

コンタクトコイルを固定していたビニールテープを外し、ボスに刻印されている「TOP」位置を真上にして、ボス本体を取り付けます。
ここでも、コンタクトコイルにある2つの「▼」マーク位置をズラさないように注意。
ホーンの配線は、ボス内部のコード穴に通しておきます。

センターナットを締めて、ボス本体を固定します。
「TOP」と「▼」マークがズレていないか、よく確認しておきます。
本当はトルクレンチで締めた方がいいですが、今回は手締めでしっかり締めておきました。

ボス本体のカバーを外し、エアバックのハーネスが遊ばないようにビニールテープを巻きつけ、ボスに固定します。

エアバックのハーネスを固定したら、再びボス本体にカバーを取り付けます。

いよいよ、ステアリングの取り付けです。
センターがズレる原因になるので、ステアリングの位置を確認し、ボスに固定します。
ステアリングの固定は、ステアリングボスに付属されているボルトと六角レンチを使います。
ボルトを締める時は、対角線で順番に締めるようにします。

ボスのコード穴から出ているホーンハーネスを、ホーンボタン裏側の端子に差し込みます。
エブリイで使うホーンボタンは1極タイプなので、プラス線だけを繋げるカタチになります。

ハーネスを繋げたら、ホーンボタンをステアリングに取り付けます。
ステアリングの中心の穴に差し込むだけで固定できます。
片付けと確認
ステアリング交換が完了したので、復旧とチェックをしていきます。

作業が完了したら、バッテリーのマイナス端子を再接続します。
長時間外していた場合は、ナビやオーディオなどの設定が変わっていることがあるので、確認しておいてください。

作業が完了したら、最終チェックを行います。
一番トラブルが出やすいのが、警告灯の点灯。
ステアリング交換時には、何かしらの警告灯が点灯することがあるみたいですが、今回は何も点灯せずに一安心。
他にも、注意点がいくつかあります。
- ステアリングがしっかりと固定されていること
- ホーンが正常に鳴ること
- センターのズレがないこと
- セーフティサポート機能の動作
ステアリングの固定、ホーンの動作、センターのズレは異常なし。
一番心配していた「セーフティサポート機能」の動作を見てみます。

センサーが反応してブザーが鳴ってくれたので、後退時のブレーキサポート機能は良さそう。

運転中の他の機能(車線逸脱・先行車発進お知らせなど)も問題なし。
セーフティサポート機能は 動作しなくなるかもと思っていましたが、問題なく動作してくれて 一安心です。
まとめ

車中泊仕様に作り込み、「木」で覆われたエブリイの車内。
一番身近な存在であるステアリングも、ずっと憧れていた「木」にすることが出来ました。
今回のステアリング交換は、エブリイの運転をより楽しく、快適にする素晴らしいカスタムになりました。
手順さえ守れば、私のような素人でも比較的簡単に交換ができます。
交換後は運転のフィーリングが変わり、さらにドライブが楽しくなること間違いなしです。
交換作業を行う際は、必ず安全を最優先に考え、慎重に作業を進めてください。
運転席の空間を、理想的な姿に変えるステアリング交換。
ステアリングを変えたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
それでは皆さま、ご安全に。