【DIY】カウンター下に置く!無垢材のスライドレール付きワゴン

今回は、キッチンカウンターの下に設置するワゴンを製作します。

知人に依頼されたもので、実際にお宅にお邪魔して寸法も測ってきました。

依頼者の希望としては、動かせるようにキャスター付きで、収納したものを引き出せるようにレールを付けてほしいとのこと。

その完成品がこちら。

無垢材を使っているので、温かみのある収納ワゴンができました。

使ったスライドレールはプッシュ式なので、引き出しを押すことで出し入れでき取手いらず。

スガツネ工業 (190021275)4660-250スライドレール(入数:2本)(品番:4660-250)『4233425』

取手を付けたくない方や、見た目をシンプルにしたい方にはおすすめです。

この記事では、スライドレールの取付方法も解説しているので、ぜひ最後までお付き合いください。

YouTubeでもこの内容を公開しているので、動画で見たい方はこちらでどうぞ。

目次

設計図作成

今回も、設計ソフト「caDIY3D」を使って設計しました。

設計も簡単にできて、自動で作ってくれる木取り図を印刷してホームセンターに行けば、カットサービスをしてもらう時に伝えやすくて重宝します。

約10,000円ほどしますが30日間は無料で試せるので、まだ使っていない方はぜひ検討してみてください。

caDIY3D-X アップグレード ライセンスパック 【DIY(日曜大工、木工、ガーデニング)用の3DCAD(設計ソフト)】

設計の話に戻りますが、今回のワゴン製作ではちょっと形状が特殊になります。

上の画像は後ろから見たところですが、下の部分を切り欠いたような形に作っていきます。

ワゴンを設置する場所にカウンターの補強材みたいなものがあり、それに当たらず収めるためです。

こういった形状の箱物DIYは初めてなので、上手くできるか分かりませんがチャレンジしてみます。

丸ノコを使って材料のカット

設計図と木取り図を参考にカットしていきます。

購入時にホームセンターのカットサービスも利用しましたが、細かい部分は自分で切りました。

ここで注意することが一つ。

今回はスライドレールを使って引き出しを取り付けるので、引き出しとなる材料はスライドレール分の幅を考えなければいけません。

レールの厚みは「12.7mm」あり、両側に取り付けると「25.4mm」となるので、この厚みを差し引いた幅で木材をカットしなければいけません。

私の場合、片側を「13mm」として考えているので、引き出しの材料をカットする時は「26mm」差し引いた寸法でカットしています。

例)500mm幅の引き出しをつくる場合
500mm - 26mm(レール厚み) = 474mm

スライドレールを使った引き出しの場合、幅の寸法が1mmも変わると不具合がでるので正確に直角にカットする必要があります。

ジグソーを使って側板を切り欠き加工

最初に実際に測った寸法をもとに、墨線を引きます。

切り欠き部分をジグソーでカット。

カットしたらこんな感じにできました。

あとは上手くいくことを祈るのみ…

側板のアール加工

丸い形状の物を利用して角に墨線を書き、ジグソーを使ってカットしていきます。

今回は塗料の缶を使って型を取りました。

サンダーでカットした部分を整えます。

目の粗いヤスリから研磨していくと、簡単に仕上がりました。

トリマーで面取り

各材料を、トリマーで面取りしていきます。

面取りしないと怪我のもとなので、トリマーを持っていなくても紙ヤスリなどでやっておいた方がいいですね。

サンダーで研磨

サンダーを使って全体を研磨します。

最終的に♯400までかければ、表面がツルツルになり手触りが良くなるので、しっかり研磨しておきました。

ジョイントカッターで接合

ビスを見せたくない箇所は、ジョイントカッターで溝を掘り、ビスケットで接合することにしました。

ジョイントカッターを知らない方や興味のある方は、別の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

持っているとかなり便利でおすすめです。

相方となる材料にも溝をつくっていきます。

ジョイントカッターで作った溝の中と、接合部分にボンドをつけていきます。

溝に入れるビスケットはボンドをつけることで膨らみ、よりしっかり固定することができるので、溝の中にもしっかりボンドをつけていきます。

ビスケットを各溝に差し込み、

相方となる材料を接合します。

あとはクランプで固定して、はみ出たボンドを拭き取りしばらく放置。

スライドレールの取り付け

組み立て前に、スライドレールを先に取り付けていきます。

組み立ててレールを取り付けようとすると、本体側の取り付けがやりづらくなるので組み立て前に取り付けておくと効率がいいです。

最初は本体側と引き出し側のレールがセットされている状態なので、分割する必要があります。

レバーを押しながら引き抜くことで、分割することができます。

本体側のスライドレール取り付け

まずは本体側から取り付けていきます。

レールの中心となる位置に線を引きます。

今回はレールの取付位置を側板の端に合わせましたが、高さを調節したり複数のレールを取り付ける場合は、取付位置を確認して、中心線を引きます。

中心線がレールのネジ穴の中心になるようにレールを置き、レール前側の先端を側板の端に合わせます。

ネジ穴部分に下穴をあけます。

レールにあるネジ穴はいくつかありますが、使用するネジの径に合った穴を利用するので、今回は一番小さい穴を使っています。

出来るだけ正確にネジ穴の中心に下穴をあけなければ、レールの固定がずれてしまうので「センター一発」を使っています。

これがあると正確に穴の中心に下穴をあけることができるので、持っておくと便利です。

下穴があいたら、ネジで固定。

固定後、レールの取付位置や斜めになったりしていないかチェックしておきます。

反対の側板にも、同様にレールを取り付けていきます。

引き出し側のスライドレール取り付け

引き出し側の取り付け方法も、本体側と同じです。

  1. 中心線をひく
  2. レールの先端、ネジ穴の中心に線を合わせる
  3. 下穴をあけネジで固定

最後に、取り付け位置が問題ないかチェックします。

組み立て

各材料の組み立て

次は各材料をビスで固定して、組み立てていきます。

ジョイントカッターで接合した材料と、底板(後ろ部分)を固定。

背板を固定。

レールを取り付けた側板の固定。

底板(前部分)の固定。

組み立て完了です。

イメージ通りの形になってきました。

スライドレールの動作チェック

ここでいったん引き出しをセットしてみて、動作に問題ないか確認します。

最初は動きが固いですが、ちゃんと作れていれば何度か出し入れするとスムーズに動き出します。

スムーズに動き出したので問題なく、一安心。

引き出しに化粧板を取り付け

スライドレールの動作に問題なければ、引き出しに化粧板を取り付けていきます。

引き出しとなる棚板に、同じ幅の前板をビスで固定してL字の引き出しにします。

前板から化粧板を固定していきますが、今回は化粧板がかなり大きいため、全部で9か所ビスで固定しておきました。

化粧板は任意の高さになるように、位置を調整して固定します。

今回は引き出しを収めた際に、底板から5mm浮く位置で固定しました。

化粧板の取り付け後に、もう一度レールの動作チェックしましたが異常ありませんでした。

これで組み立て完了です。

キャスターの取付

移動できるようにキャスターも取り付けてほしいということだったので、百均のキャスターを使うことにしました。

ストッパー付きで耐荷重も問題なく、これが4個入りで100円なのですごいですよね。

キャスターもついて、これで全て完了です。

キャスターの取付位置が前方寄りになったので、後方に倒れるかなと心配でしたが、重心が前側にあり全く倒れる気配がありません。

化粧板やレールの重みのおかげですね。

蜜蝋を使って塗装

仕上げに、蜜蝋でコーティングしていきます。

やはり杉材に蜜蝋を使うと、色合いがすばらしいです。

蜜蝋については以前に別の記事で紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。

香りも少なく、色むらもできにくいのでぜひ使ってみてください。

収納を引き出すことができるおしゃれなワゴン完成

いかがですか?

無垢材を使っているので、自然な風合いで造りがシンプルですがおしゃれに見えます。

引き出しの動作も悪くなく、満足な仕上がりです。

まとめ

今回は、スライドレールを使った収納ワゴンを製作したご紹介でした。

依頼主さんも喜んでくれて、今回も楽しく嬉しいDIYとなり非常に満足しています。

スライドレールを使うとなると、ちょっと敷居の高いDIYだなと思われるかもしれませんが、意外に簡単にできます。

ある程度DIYに慣れてきた方ならすぐにできると思うので、スライドレールを使ったDIYをまだやっていない方やこれから挑戦したい方はぜひチャレンジしてみてください。

それでは皆さま、ご安全に。

今回使用したもの

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