前回、自宅の室内を作業部屋にするのに壁掛け棚をDIYして、まだ具体的な置き方や何を置くかは決めていない状態ですが、工具置き場の基礎は作れました。
次に作業をするのに必須な作業台を、今回は作っていきたいと思います。
作業台といっても、構造はさまざまあります。
ウマを使って天板を載せる簡単なものから、組み立て式のペケ台など、使う環境や用途によって変わります。
今回の場合であれば、動かす必要もなく完全に設置した状態にしたいので、普通の作業台を作ることにしました。
シンプルな作りですが、簡単に作れて作業面としても使いやすい作業台になっています。
それでは、ご紹介していきます。
caDIY3Dのサンプルモデル『シンプルな作業台』を実際に作る!
いろいろ考えた結果、私が普段使っている設計ソフトcaDIY3Dのサンプルモデル『シンプルな作業台』というのを実際に作っていくことにしました。
「caDIY3D」は木取り図もあり、費用計算や木材の寸法も自動でしてくれる便利な設計ソフトなのでおすすめです。
以前に詳しくご紹介した記事があるので、チェックしてみてください。
ちなみに元々のサンプルモデルでは、天板が合板3枚重ねになっていますが、ウッドショックの影響で3枚も買っていると天板だけで大変な金額になるので、18mm厚のラワンランバーコアにしています。
それでは解説していきます。
材料の調達
上の木取り図を参考に、ホームセンターで調達しました。
購入時にカットサービスを利用すると、さらに簡単に作ることができます。
私は脚となる部分と天板のみ、カットしてもらいました。
作業台の作り方
2×4材に必要な寸法で墨線を引き、カットします。
こういったカットは、手持ちの丸ノコよりスライド丸ノコを使ってカットした方が早くて簡単なのでおすすめです。
スライド丸ノコについては別の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
横揺れを防ぐのに脚と脚をつないで、横揺れ防止をする必要があります。
この横揺れ防止の脚と脚をつなぐ部分を、『つなぎ貫(ぬき)』と言うよ。
『つなぎ貫』を固定している部分が、『貫(ぬき)』だな。
この『つなぎ貫』を追加することで、揺れ防止と耐久性を上げることができます。
中心につなぎ貫を固定するので、長さ700mmでカットした貫の中心350mmに印をつけます。
そして『ツーバイフォー定規』の中心に印を合わせ、定規の形どおりに書いていきます。
2×4材をよく使う方は、ツーバイフォー定規があると非常に便利なので絶対に買っておいてくださいね。
ツーバイフォー定規の形とおりに書いたら、こんな感じ。
今回は2×4材をはめ込むので、ツーバイフォー定規があると一瞬で切り欠く形を書くことができます。
これをもう1本の貫にも、同じように書きます。
切り欠き加工をする貫2本の端と端を合わせ、クランプで固定します。
丸ノコの刃の深さを調整します。
2×4材をはめ込むので、深さを38mmに設定。
調整時は、必ずバッテリーやコンセントを抜いてください。
ツーバイフォー定規で書いた線を基準に、何往復もして切り込みを入れていきます。
成功のコツは、丸ノコを木材に対して水平に置いてスライドさせ、切り終わりは止めることです。
上の赤線(刃の中心)まで来ると切り終わっているので、切り終わりを毎回この位置で止めると均等の深さで切ることができます。
細かく切り込みを入れたら、ハンマーで叩いて折っていきます。
仕上げにノミで削って、整えていきます。
カットと加工をした材料がこちら。
これを今から組み立てていきますが、まずは脚だけを作っていきます。
最初に自宅の部屋で使うので、床への傷防止のためフェルトを足裏につけます。
百均の粘着テープ付きフェルトを使いました。
次に、幕板を固定します。
『幕板(まくいた)』とは、天板のすぐ下についている脚と脚の間に取り付ける板のことだよ。
ビスを打つ前に、下穴と皿取 もしています。
裏にひっくり返して、貫を下側に固定します。
幕板を固定した面の反対の面に、固定することになります。
これを同じように、もう一つ作れば脚の完成です。
脚2つを横向きに並べ、下穴・皿取をして幕板を固定していきます。
幕板を固定したら脚を立てて、つなぎ貫をはめて上からビスで固定します。
補強のための幕板のつなぎを、3つ固定していきます。
3本が均等になるように、固定する前に位置を確認しておきます。
これで土台の完成です。
最後に天板を固定します。
上からビスでとめてもいいんですが、作業をしていく中で気になるかと思い、L字金具で固定することにしました。
ガッチリ固定しなくてもいいので、ひとまず角4箇所をL字金具で固定。
上の写真のように、片方は幕板と端を合わせて固定します。
そうすることで、反対側の天板がはみ出し、クランプなどの固定に使えて便利になります。
作業台の完成です。
幅1200mm×奥行700mm×高さ750mmで、かなり頑丈でちょうどいい高さですね。
作業するにはピッタリのサイズ感で大満足な仕上がりになりました。
まとめ
今回は、作業台の作り方をご紹介してきました。
簡単で誰でも作れますが、頑丈で使いやすい作業台です。
これから作業台を作ろうとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは皆さま、ご安全に。
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